日本語の言の葉
- 根掘り葉掘り (ねほりはほり)
なぜ葉掘りかはまだ不明(2003-8-1(Fri))
- 人一倍 (ひといちばい)
人一倍なら,人と同じではないか,なぜ人二倍ではないのか.
と思っていた謎がようやく解けました.
吉田光由の塵功記(下巻)の中に倍増し算という問題があります.
銭一文を日に日に一倍すると30日でいくらになるかという問題です.
ここでは,一つの倍のことを一倍といい,今でいう二倍でした.
「倍」自身が乗法の意味ではなく,二倍の意味であったのです.
したがって,過去は一倍で現在の二倍の意味でした.
一倍なら同じというのではなく,「かける 2 が一つ」なので,
やはり人よりも余計に何かをするという意味でした.
(塵功記の話は数学小事典(矢野健太郎)より)
- 八百長 (やおちょう)
明治初年,通称八百長という八百屋が,相撲の年寄某との碁の手合せで,
常に1勝1敗になるようにあしらっていたことに起るという (広辞苑第5版)
- まぐれ
紛れと書く.まぎれるのまぎれから来ている.(広辞苑第5版)
まじってしまうとかその結果目立たないようになってしまうものの一つから
偶然の意味が出たのだろう.
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